産地について
販売元に記載の産地を見ると、チアパス州エルトリウンフォ自然公園内、というところで、Qグレード証明書を見ると、メキシコの「La Concordia}という場所とのことです。
この地区で初めてコーヒーの栽培を行った農園で、第二次世界大戦中は閉園となっていたが、1940年代後半からコーヒー栽培を再開し、現在に至る。
品質と環境を重視したコーヒー栽培を目指しており、レインフォレスト認証を受け維持可能なコーヒー生産が行われ、自然公園内という立地からも、コーヒー栽培に適した恵まれた環境がコーヒーの品質を向上に繋がっています。
場所は湖に近い所でしょうか。販売元の標高は約1,300mとありますが、Qグレード証明書には985との記載があります。多分mと思いますので、グァテマラやコロンビアよりは標高は低めで、ブラジルに近い感じでしょうか。
コーヒー豆について
・等級: Strictly High Grown
・品種:カツーラ種、サチモール種、ティピカ種
・スクリーンサイズ:S19…20%、S18…29%、S17…31%、S16…14%、S15…6%
・Qグレードポイント 84.17点
・精製方法 ウォッシュド
<販売元HPより>


ウォッシュドですが、あまり緑色は強くない印象です。比較的低地の豆ということが影響しているのでしょうか。それとも、「フル」のウォッシュドではなくミシュレージを少し残して乾燥させた?


欠点豆については、虫食い、欠け豆が多かったです。ただ、それ程多く欠点豆は出なかったため、まずまずの感じと思います。
焙煎&テイスティング
2025/4/12焙煎

焙煎:
とりあえずハイとした。ただ、かなり水抜きを時間をかけて丁寧にしてみた。
テイスティング:
薄い。基本的な味のバランスは、ブラジルとインドネシアが混じった雰囲気か?精製方法が通常の南米流と異なるのかもしれない。コクと酸味はよいものがあるのでは?と思われるため、次回は水抜き時間を減らして挑戦しよう。ただ、もしかしたら味が抜けている豆かもしれない。
2025/4/19焙煎
焙煎:
今回もハイにしてみた。前回は水抜きしすぎて味が抜けたのかもしれないので、少々短めにした。
テイスティング:
今回は前よりきちんと味が出ていた。一番最初に来るのはコクか。コクの風味はブラジルに近いがパンチはやや穏やか。全体的なバランスは、ブラジルともグァテマラともインドネシアとも異なっている印象で、味全体のバランスを重視するならいいかも。

2025/5/11焙煎

焙煎:
今回はシティにして、コクを楽しもう。ただ、酸味はそれ程無い豆なので、平べったい味にならないといいが。
テイスティング:
コク・苦みのバランスが良い。酸味もそれなりに出ている。シティでもいいかも。
2025/5/25焙煎
焙煎:
前回はシティで水抜きをちょっと軽くしたら良かったので、概ね同じ程度にした。
テイスティング:
前回と同じ程度の焙煎なので、概ね同じ雰囲気。ボディはグァテマラより軽くブラジルより苦みが少ないタイプなので、万人受けするか。

2025/6/7焙煎

焙煎:
シティがいいのだがそれだけだと面白く無いので、今回は敢えてハイにした。
テイスティング:
甘い香りが漂う。グァテマラほどパンチは強くなく、ブラジルほど苦みはない。シティに比べて酸味と甘味が強調された。全体的なバランスはかなり良い。メキシコもレベル高い豆あるな。
2025/6/22焙煎
焙煎:
酸味も前回は楽しめたので、今回もハイにした。シティもいいので、迷います。
テイスティング:
今回も甘みをよく感じる。酸味も程よく、苦みもそこそこ。あっさり飲めるが物足りない感じでもなく、良い。

2025/7/13焙煎

焙煎:
2ハゼ開始したかどうかのタイミングでストップさせた。これで酸味を多少抑え、苦み・コクを楽しめるはず。
テイスティング:
最近、浅煎りの豆ばかりを試していたせいか、コクというかパンチを一番に感じる。酸味・甘みもあるがコクが前面、苦みが2番、といったところ。今の季節ならもう少し軽い方がいいかな。
